瓦(日本瓦)
高額 で施工されることが多いです
粘土を使った焼きものの屋根材で耐久性が高く、基本的には塗り替えの必要がありません。
厚みや重さがあるため、耐熱性、断熱性、遮音性にも優れた屋根材ですが陶器や素焼きの為割れてしまうこともあります。
他の屋根材と比較しても重量が重いので、工事の際には耐震性が必要です。
耐用年数 50~100年
メンテナンス
下葺材(屋根の下地)・棟部のしっくいの定期点検を行う。
雪害や台風の影響でいろんな箇所でズレが生じる為、定期的に全体の締め直し工事も必要です。
また全体の屋根のリフォームを行う場合は、既存の瓦を撤去する葺き替えが適しています。
セメント瓦(プレスセメント瓦・コンクリート瓦、洋風ではモニエル瓦が有名)
*アスベストの関係で現在は生産されておりません(セメント瓦で2000年以前に建てられたり補修されたりした場合には、アスベストは含まれていると考えられます)
セメントと砂を原料としたもので強度はありますが割れやすいのも特徴です。
耐用年数 30~40年
メンテナンス
10~20年サイクルで塗装
重量があるため、地震対策として不向きで、かつ塗装が剥げやすいです。
屋根のリフォームを行う場合は、既存のセメント瓦を撤去する葺き替えが適しています。
スレート(コロニアル・カラーベストが有名です)
*アスベスト(石綿)は、耐久性が高いのに安価という非常に優れた素材で、かつてはスレートにも広く使われていました。健康被害の危険が報告されて、2006年に製造が全面禁止されましたがそれ以前の建物の多くにはアスベストが使われているとされています。
石綿スレートが禁止されて以降、主流となっているのが無石綿スレートです。アスベストに代わり、パルプなどの繊維が混ぜられています。そのため温度差や雨風や紫外線などの影響を受けやすい素材です。
セメントに繊維材料を混合して強化した薄い板の素材で、色やデザインも豊富、軽量という特徴があります。
安価で施工されることが多いです
耐用年数 15~25年
メンテナンス
約10年ごとに屋根塗装や棟板金交換が必要になります
塗装していなければ、15~20年で葺き替え
雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可能です。カバー工法
トタン(瓦棒)
スレートの次に安価で施工されることが多いです。
トタンの最大のメリットは、雨漏りしにくいという点です。以前はトタン屋根を選ぶ方も多かったですね。
デメリットは、サビが発生しやすく、強度が一気に下がってしまう、雨音が気になります、断熱性能がないので室内温度も上がりやすくなります。
耐用年数 10~20年
メンテナンス
約7年~10年サイクルで塗装
雨漏りしていて下地が腐食していれば葺き替えを行わないとなりません
雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、ケイ素(シリコン)1.6%の比率で出来た、アルミ亜鉛合金メッキ鋼板です。(亜鉛だけでメッキしているのがトタンです)
耐食性・加工性・耐熱性・熱反射性、亜鉛の特徴である犠牲防食機能も兼ね備えています。そのため、従来の鋼板よりも耐久性に優れ、あらゆる用途に対応できる画期的な鋼板です。
耐用年数 キチンとしたメンテナンスで25~50年
メンテナンス
雨漏りなどがなく、下地が良ければ重ね葺き可
アスファルトシングル(グラスファイバーシングル)
以前はフェルト紙にアスファルトを浸透させていましたが、現在は不燃布やグラスファイバー(ガラス繊維)基板にアスファルトをコーティングしてアクリル樹脂などで固定させた屋根仕上げ材です。
アメリカの住宅では80%以上に屋根に施工されていると言われています。
耐用年数 20~30年
メンテナンス
定期的な洗浄をお勧めします。